飯田・千代米川区の有志 古道2キロ整備 民泊ツアーに活用も

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 飯田市千代の米川区の住民有志15人でつくる「米川古道プロジェクト」が、区内で荒れた古道の再生に取り組んでいる。かつては生活道路だった歴史と、道沿いに豊かな自然が残る魅力に多くの人に触れてほしいと整備。20日には地元住民を対象に初めてウオーキングイベントを開く予定だ。地域の行事や農家民泊のツアーなどに古道を活用する構想もある。

 プロジェクトは2019年9月から活動。会長の川手重光さん(75)によると、古道は江戸時代以前から昭和30年ごろまで、米川区に隣接する山中区とを最短距離で結ぶ暮らしの道だった。古道沿いを流れる米川は、今もカジカガエルが生息することで知られる清流だ。

 ただ、車道整備が進むにつれて草木が生い茂るようになった。「不動滝」に向かう橋も足場の板が抜けていた。このためプロジェクトは19年12月に県の「地域発元気づくり支援金」を活用してササや石を除去。階段や手すり、あずまやを設け橋も補強した。間伐した森からは木漏れ日が差す約2キロの古道が復活した。

 米川区では例年7月に「千代河鹿(かじか)がえるまつり」が開かれるが、新型コロナウイルスの影響で2年連続中止になった。プロジェクトは地域を元気にしたいと「城平(じょうびら)公園」などの名所も記した古道のマップを作成。今年3月に区の全戸に配ると、散策する住民が見られるようになった。区内の「不動温泉佐和屋」にも置いている。

 5月には公民館が古道に案内板を設置した。川手さんは「こんなに良い所に住んでいるんだと改めて知ってほしい」とし、20日はかつての暮らしなどを紹介しながら参加者を案内する。7月下旬まではカジカガエルの産卵期で、雄が雌を呼ぶ「ヒュロロロ」という笛のような鳴き声も楽しめる。

 20日のイベントは同市千代・千栄の住民が対象。午後3時に米川公会堂に集合する。天候などによっては中止する。問い合わせは千代公民館米川分館(電話090・1866・5447)へ。

木を伐採して手すりや階段を整備した古道を案内する川手さん
米川で、笛の音のような鳴き声で鳴くカジカガエル=飯田市千代

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