上田の95歳清水さん 長野大生や高校生に戦争体験語る 「#あちこちのすずさん」プロジェクト

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 上田市古里の清水立義(たつよし)さん(95)が17日、市内で長野大生や高校生計12人を前に戦争体験を語った。陸軍入隊後は爆薬を背負って敵車両の下に潜り込む訓練をしたことなどを説明し、「再び戦争への道を歩まないようにしてほしい」と願いを託した。学生、生徒は今後も体験を聞き取ってデジタル地図に記録する。

 清水さんは太平洋戦争開戦時、小県蚕業学校(現上田東高校)に通っていた。英語の授業がなくなり、「勤労奉仕は桑の木を抜いて野菜を作った」。終戦の1カ月前に入隊して神奈川県へ。砂浜で塹壕(ざんごう)を掘って隠れ、爆薬を背負って敵軍戦車を爆破する訓練を繰り返したといい、「人間の命を無視した戦法だった」と語った。

 「当時の楽しみは」との質問に「子どもの遊びは戦争ごっこ。友達との会話も、どうやって戦に勝つかといった話題だった」と振り返った。

 市内の長野大の大学生と、上田染谷丘、上田西高校の生徒が聞いた。上田西高3年の堀内日菜子(ひなこ)さん(17)は「戦争には嫌々行ったと思っていたけれど違ったし、友達と戦争の勝ち方を話していたと聞き、驚いた」と話した。

 聞き取りは、NHK、信濃毎日新聞社をはじめ全国の地方紙が、戦時下の暮らしを伝える「#あちこちのすずさん」プロジェクトの関連活動。学生、生徒は他の体験、資料で調べたことを合わせ、デジタル地図に記録し、若い世代に伝える方法を考える。

          ◇

 戦争という厳しい時代を生きた方々の体験、思いを語り継ぎたい―。信濃毎日新聞に載った投稿、記事から、戦時下の暮らしを伝えるエピソードを紹介します。

 それぞれの投稿、記事は、以下のURLからアクセスしてください。

https://www.shinmai.co.jp/news/list/4/138

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清水さんが保管してきた軍隊手帳と階級章を見る高校生
清水さんが保管してきた軍隊手帳。隊が解散する時に受け取ったという
学生や生徒に戦争体験を語る清水さん(左)

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