松本の犬販売事業所 劣悪環境で飼育 「見逃してきた」行政を批判 情報提供の獣医師

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 松本市内の犬の販売事業所が劣悪な環境で犬を飼育したとして動物愛護法違反の疑いで松本署の家宅捜索を受けた問題で、関係者の証言を基に市や県警などに情報提供した獣医師、奥原淳さん(57)=安曇野市=が14日、市内で記者会見した。事業所の代表者が妊娠した犬に麻酔をかけずに帝王切開を行っていたとする複数の元従業員らの証言について改めて説明。虐待は長年続いていたとして「見逃してきた県と市の不作為だ」と疑問を投げ掛けた。

 奥原さんは犬の保護活動に取り組む一般社団法人「松本ドッグバディ」(安曇野市)の代表。会見で虐待は約30年に及んでいたとし、「管理方法に不備があることを認識しながら現状を容認してきた」と行政の対応を批判した。

 家宅捜索後、約千匹に上るとみられる犬の大半が埼玉県の保護団体などに移されたことについても「きちんと説明してほしい」と求めた。

 市保健所は14日の取材に「犬の所有権が事業所にある以上、民間同士のやりとりを止める権限はない」と説明。犬を引き取った事業所の動物取扱業の届け先となる現地の保健所経由で、その後の犬の扱いなどの情報を得るとした。

 奥原さんは会見で、事業所の代表者が1日に1~4回程度、麻酔なしの帝王切開を行っていたと説明。一つの籠に3匹が押し込められるなど飼育環境は「劣悪だった」と述べた。

家宅捜索を受けた犬の販売事業所の状況などについて話す奥原さん=14日午後3時36分、松本市役所

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