諏訪大社「神宮寺」由来 来秋公開へ調査開始 難逃れた仏像 全体像探る

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 明治維新まで存在した諏訪大社「神宮寺」ゆかりの仏像を来年10~11月に一斉公開する「諏訪神仏プロジェクト」の実行委員会が14日、関係する仏像などの調査を始めた。調査顧問で飯田市美術博物館の学芸員、織田顕行さん(48)らが岡谷市の平福寺と真秀寺を巡り、仏像や仏画などの歴史的価値を確認した。調査は来春まで続ける。

 明治維新に伴う仏教排斥運動(廃仏毀釈(きしゃく))で多くの堂塔を誇った神宮寺は破壊されたが、一部の仏像などは諏訪地方各地の寺院に逃れ、守られてきた。こうした歴史に光を当てようと5月に立ち上がったプロジェクトは、ゆかりの諏訪地方19寺の仏像約50点や仏画などを公開予定。諏訪大社も参加する。

 今回の調査は、仏像などが過去の調査から時間がたっていたり未調査だったりすることから実施。平福寺では室町時代作といわれる市文化財の日光、月光菩薩像などを調べた。織田さんは、両像の制作年代はもう少し新しいかもしれないと指摘。真秀寺では不動明王像などの仏像のほか、室町時代の「般若十六善神図」などを確認した。

 「神宮寺由来の仏像がこんなに残っているのかと改めて実感した」と織田さん。二つの寺の小林崇仁住職(47)は「調査で神宮寺由来の仏像の全体像が見えてきたらうれしい」と期待していた。

平福寺にある日光(右)、月光菩薩像を調べる織田さん
真秀寺の不動明王像などの調査

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