小中学生から募った作品を展示 「平和を祈る詩」の取り組み 松本で10周年

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 松本詩人会と松本市教委が市内の小中学生らから平和への願いを込めた詩を募り、朗読会や展示会を開く「平和を祈る詩」の取り組みが10周年を迎えた。同市の鎌田地区公民館には、日々の暮らしや家族の大切さ、新型コロナ収束の願いなどを地元の小学生がつづった254点が並ぶ。詩人会会長の秋山泰則さん(83)=松本市=は「平和とは具体的に何か、子どもなりに考えた詩が増えてきた」と10年間を振り返る。

 秋山さんは、敗戦間近の1945(昭和20)年6月に県内に疎開するまで東京・浅草で過ごし、空襲で「人間が燃えて死んでいく」光景や臭いが忘れられないという。詩の募集は、2011年に市内で開いた第23回国連軍縮会議に合わせて始めた。「戦争という殺し合いは絶対悪だと子どもたちに知ってほしい」との思いから毎年続けてきた。

 今年は955点が寄せられた。このうち同公民館の詩は鎌田小と開明小の6年生が400字詰め原稿用紙に書いた。「もう二度と戦争がおきないようねがいつづけよう」と呼び掛ける詩や、戦争を体験した祖父の少年時代と自身の日々を比べた作品も。喜びも悲しみも家族と分かち合える幸せをかみしめ、「もうそろそろかな」と新型コロナ感染収束に期待する詩もある。

 子どもたちの詩に「形の見えない平和を考えないといけないという声が増えている」と手応えを感じる秋山さん。二度と戦争を繰り返さないため、今後も活動を続けていくとしている。

 同公民館での展示は10月15日まで。平日午前9時~午後5時に見られる。

鎌田地区公民館で展示中の「平和を祈る詩」

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