「おかえり」150年前の校門 長野市川中島小に地元住民が復元

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■陣屋の門→明治4年に学校に寄贈→千曲の民家に移転→川中島小へ

 約150年前の明治初期に長野市川中島小学校の前身「今里郷校」で使われ、移転先で取り壊す案も出ていた門が、地元住民らによって復元された。24日、現地で式典があり、全校児童約600人が学校の歴史に思いをはせた。元々は江戸時代の旧塩崎村(長野市篠ノ井塩崎)にあった役所「陣屋」の門で、千曲市の民家に移っていたが、所有者による管理が困難に。有志らが保存を模索していた。

 門は1871(明治4)年、今里郷校に寄贈され、88年に学校が移転。門は千曲市八幡の民家に移った。所有者は県外在住で管理が難しいことなどから、民家と共に取り壊すとの話が伝わり、昨年に川中島の有志ら100人が「復元する会」を発足。川中島小への移転を目指してきた。

 復元した門は校門横に設置。屋根の瓦は1枚ずつに穴を開けて銅線やステンレス線で本体に結ぶなどし、今後の子どもたちの安全に気を配った。移転費用は約1千万円。1600人以上の住民から寄付金を集めた他、県の地域発元気づくり支援金も受けた。今後、子どもたちが地域の歴史の学習に活用する計画だ。

 同会会長で同小卒業生の元防衛相北沢俊美さん(83)は「歴史を感じながら門を大切にしていきたい」と話した。

 式典の前に、児童会長で6年の嶋田彩知さん(12)は、学校の歴史の長さを「これまでは実感できなかった」としたが、「門があることで、目で見て感じられるようになった」とあいさつ。5年の坂本絢音さん(11)は門をくぐり、「昔の人たちも校門を通った時に『きょうも学校頑張ろう』という気持ちになったのかな」と想像していた。

復元された門をじっくりと見ながらくぐる子どもたち

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