この冬の難儀な大雪も、この人なら目を輝かせたに違いない。冬季五輪で日本人初のメダリストとなった猪谷千春の父・六合雄(くにお)(1890~1986年)は、スキー修業のため雪山を求めて各地を巡り、生涯にわたり旅を続けた。半生をまとめた1943年出版の名著が新装復刊。日本スキー界の草分けにして、偉大な生活者でもある著者の魅力を余すところなく伝える。
赤城山に生まれ、23歳でスキーを…