豊丘村 リニア残土めぐる連載中止要請 「公民館報が呼んだ波紋」(下) 多様な意見 住民と共に

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豊丘村を流れる虻川。約10キロ上流の「本山」ではリニア中央新幹線トンネル工事で出た残土を盛る工事が進む=4月30日

 下伊那郡豊丘村の公民館報編集委員会は、村内を流れる虻川(あぶかわ)上流部へのリニア中央新幹線トンネル工事の残土埋め立てを巡る同村の原章さん(69)の連載と、その妥当性や公民館の姿勢を疑問視した区長会の「見解」を昨年11月号に合わせて掲載。村民2人から反響が寄せられ、早速、12月号に載せた。

 元村議唐沢啓六さん(81)は公民館の政治的中立性について「異なる意見、対立する考えを差別しないこと」と捉えた上で、区長会は任意団体だが村とつながりが強く、村民感覚では「公」に近いとして「圧力ともとれる意見を述べることは正しい判断ではない」と記した。公民館報に時々投稿している日下部(くさかべ)富次さん(90)は、どんな内容でも発言自体を否定するのは望ましくなく「平和な山村を維持するためにも互いに考えを言い合える社会を守りましょう」と紙面で呼びかけた。

 同月号には、公民館長の市沢和宏さん(62)と編集委員会が連名で囲み記事も掲載した。「皆様の声はとても大事」と、今後もこれまで通りさまざまな投稿を受け付けると記した。

 同じ頃、市沢さんは区長会の求めに応じ…

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