【土の声を「国策民営」リニアの現場から】肌落ち「『危ない』の『あ』って言った時にはもう落ちてる」〈第5部 暗中掘削④〉

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報道機関に公開された南アルプストンネル「広河原非常口」の作業用トンネル工事現場。各地で掘削が続いている=昨年5月12日、山梨県早川町

 中年男性客の多い店だった。昨冬の初め。冷え込んだ日に、記者はその男性と初めて会った。

 「おまえはどっちだ。反対派か」。リニア中央新幹線のトンネルを掘っているという男性は、初対面の記者を疑うように警戒感を示した。リニア計画を巡って賛否が分かれる世論を敏感に意識してだろうか。こちらの腹を探るような目に感じた。

 トンネル工事は危険と隣り合わせだ。昨年10月…

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