【土の声を「国策民営」リニアの現場から】肌落ち「『危ない』の『あ』って言った時にはもう落ちてる」〈第5部 暗中掘削④〉
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中年男性客の多い店だった。昨冬の初め。冷え込んだ日に、記者はその男性と初めて会った。
「おまえはどっちだ。反対派か」。リニア中央新幹線のトンネルを掘っているという男性は、初対面の記者を疑うように警戒感を示した。リニア計画を巡って賛否が分かれる世論を敏感に意識してだろうか。こちらの腹を探るような目に感じた。
トンネル工事は危険と隣り合わせだ。昨年10月…
中年男性客の多い店だった。昨冬の初め。冷え込んだ日に、記者はその男性と初めて会った。
「おまえはどっちだ。反対派か」。リニア中央新幹線のトンネルを掘っているという男性は、初対面の記者を疑うように警戒感を示した。リニア計画を巡って賛否が分かれる世論を敏感に意識してだろうか。こちらの腹を探るような目に感じた。
トンネル工事は危険と隣り合わせだ。昨年10月…