【上高地の1世紀 歩みとこれから】⑩車道維持「環境保護」念頭に 進むインフラ整備 支えるのは治山運搬路

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横尾山荘前で登山地図アプリを使う登山者=5月19日

■第1部 観光地・上高地の軌跡④

 上高地・河童橋から約10キロ、徒歩で3時間ほどの横尾。槍・穂高連峰や蝶ケ岳に続く登山基地で、自然の懐深いこの場所は「奥上高地」とも呼ばれる。「登山地図をダウンロードできるし、下山が遅れた場合も家族に連絡しやすい。通信環境があると、やはり安心だ」。5月19日、横尾山荘前でスマートフォンの登山地図アプリを起動した岐阜県の会社員、清水明則さん(47)は実感を込めて言った。

 清水さんが利用したのは、松本市が提供している公衆無線LAN「Wi―Fi」。NTT東日本と市は2020年7月、河童橋付近まで整備していた光回線を横尾まで延ばした。市は徳沢―横尾間で電力ケーブルの延伸や光回線の地中化も計画している。

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 時代とともに山奥でも快適に過ごせるインフラが整ってきた上高地。その整備を支えるのは、車で乗り入れできる…

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