底辺拡大が課題の自転車 小中学生を基礎から指導 〈信州スポーツ未来図第2部 強化ビジョン⑮〉
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長野県で盛んな自転車競技と言えば、マウンテンバイク(MTB)のクロスカントリー。1996年アトランタ五輪で採用されて以降、環境に恵まれている県内を活動拠点にして5人が五輪に出場した。だが、国体で実施されているのはトラックレースとロードレースだけになる。
県内にある唯一のトラックは、松本市美鈴湖自転車競技場。県自転車競技連盟の宮崎岳人強化委員長は「競輪が開催されるトラックではないので、比較的自由に使える。県内の競輪選手も練習に来ていて、高校生たちの面倒をよく見てくれる」と話す。
こうした環境もあり、国体で入賞する選手も育っている。2018年は3人が入賞して13点を獲得した。ただ、競技人口が少ないため継続的に強い選手を輩出するまでに至らない状況だ。県内の高校で自転車部があるのは…