苦境続く…長野県の貸し切りバス 団体旅行の回復は遠く

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業務を終えた運転手に声をかける神林社長(左)。この日の稼働はスクールバスを含めて6台だった=2日、諏訪市

 団体旅行を主力とする県内の貸し切りバス事業者の苦境が続いている。新型コロナウイルス感染拡大の一服感で個人や少人数のグループでの旅行需要は回復しつつあり、10日からの訪日外国人観光客受け入れ再開など観光産業には好材料もある。だが、団体旅行の回復は鈍いままだ。経営体力が限界に近づいている貸し切りバス事業者も少なくない。それぞれ模索する生き残り策は効果を上げられるか、正念場を迎えている。

■稼働半分、別事業は踏ん切りつかず

 「今日は多く動いている方だ」。貸し切りバス事業を手掛ける柿木観光バス(諏訪市)の神林守夫社長(74)は、事業所を出発する車両を見送りながらつぶやいた。同社のバスは16台。だが、稼働が4、5台にとどまる日も多い。3台は稼働する車両から一時的に外している。6月に入りにぎわいを取り戻す観光地も出てきているが、運行できる車両の半分以上を走らせられない…

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