長野県内の観光業 期待と焦り 訪日客受け入れ再開

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関電トンネル電気バスの扇沢駅。新型コロナ禍以前は「雪の大谷」目当てに外国人旅行客が行き交った=10日午前10時28分、大町市平

外国人観光客の入国手続きが再開した10日、県内の主要観光地では外国人とみられる人の姿はなかった。対象が添乗員同行のパッケージツアーに限定され目先の動きは緩やかだが、秋以降の予約が入り始めている事業者もあり、需要回復への期待が高まっている。一方、夏場にかけて集客のピークが来る観光地では事業者に焦りが見える。

 台湾などの外国人旅行客に人気がある大町市と富山県を結ぶ「立山黒部アルペンルート」。巨大な雪壁の間を歩ける「雪の大谷」が呼び物で、例年の繁忙期は5月だ。10日、電気バスの扇沢駅(大町市)では国内客もまばらだった。バスを運行する関西電力黒四管理事務所(同)の一柳(いちやなぎ)勉運輸長は「もう少し受け入れ再開が早ければ、訪日客も来てくれたかもしれない」と残念がる。

 同事務所によると、2019年度の利用客のうち外国人は約25%。ルートを運営する立山黒部貫光(富山市)によると、香港や韓国の旅行会社から問い合わせはあるが、まだ予約にはつながっていない。一柳運輸長は「雪がある時期以外の魅力を発信していきたい」とし、交流サイト(SNS)などを活用した誘客を強化…

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