コラム「硬面軟面」 今井紀明さんの思いに触れて(岩間基樹)

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若者に向けた食料支援への協力を訴える今井さん(写真はいずれもD×P提供)

 孤立や経済的困難に苦しむ全国の若者を支援する認定NPO法人D×P(ディーピー、大阪市)。オンライン相談窓口「ユキサキチャット」の登録者は現在、県内を含め全国8千人を超え、この2年ほどで10倍以上に膨れ上がった。食料支援や資金提供のニーズも高まるばかり。コロナ禍が若者の孤立に拍車をかけたとみられ、信濃毎日新聞も4月5日付朝刊でこの問題を取り上げた。

 そのD×Pを2012年に設立、若者のセーフティーネットづくりに奔走しているのが理事長の今井紀明さんだ。北海道出身。地元の高校を卒業した直後の04年、イラクで起きた日本人人質事件に遭遇し、帰国後は「自己責任」などとするバッシングにさらされた経験を持つ。

 今井さんとは事件前からの知り合いで、時々連絡を取り合う。「あの時1回死んで、生き直している感じ。事件前より長く生きられたのは周囲のおかげです」。今月37歳の誕生日を迎え、Zoom越しにしみじみ語った…

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