山菜使った葬儀の料理と「かてぜ」(栄村) 郷土料理の奥深さ知る〈横山タカ子〉

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栄村の郷土料理「かてぜ」。これからの暑い季節にもご飯が進みます

■信州暮らしの宿る食15~料理研究家・横山タカ子

 千曲川が新潟県に流れ込む手前の下水内郡栄村。以前にも何度か伺い、郷土料理の深さを教えていただきました。再度、阿部栄子さん(62)をお訪ねしました。

 阿部さんが暮らすのは、国道から少し山の方に上った野田沢地区。杉の森に囲まれて、家と田畑が点在するのどかな集落です。取材した日は、カエルの鳴き声がずっと響いていました。

 「栄子」さんというお名前の通り、生まれも育ちも栄村。とても前向きで、村の底力を感じます。山菜を使った料理を中心に、今回もたくさんのごちそうを用意してくださいました。

 まず、葬儀の料理です。

 一、ゼンマイの煮物。干しゼンマイを戻し、煮干しだしで煮る。砂糖、しょうゆ、酒みりんで煮る。特徴は…

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