学生時代に知った瞽女の存在 突き付けられた生き方【記事朗読の音声あり】

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里枝子さん(左)の手を取り、「絵日記 瞽女を訪ねて」を説明する朝子さん=7日、長野市立長野高。生徒たちは同書の点訳にも取り組む

■いのち響かせて~里枝子さんと越後瞽女唄③

 今月7日、長野市立長野高校の一室に、広沢里枝子さん(63)=東御市=の姿がありました。「ノーマライゼーション」という科目の特別授業。2、3年生計11人が、視覚障害のある里枝子さんのこれまでの苦労や思いを聞き、視覚障害のある人との接し方を実習しました。

 この日は、大学生時代からの親友、神山朝子さん(63)=埼玉県鴻巣市=も同席し、思い出を披露しました。

 朝子さんは、里枝子さんが8年前から取り組む越後瞽女(ごぜ)唄の活動をずっと支えていますが、実は、里枝子さんが盲目の女性旅芸人「瞽女」の存在を知ったのも、朝子さんがきっかけでした。

 2人は1977(昭和52)年、上田市の長野大学に入学し、共に女子学生のためのアパートで暮らし始めました。2人はすぐに…