「AI先生」変化する教室 IT端末で静かな学び、教育の行く先は?
26日午後5時半、松本市の松本駅近くのビルの一室で、学校の授業を終えた高校生や夏休み中の小中学生計8人が、仕切りで隔てられた机に向かっていた。AI(人工知能)教材のベンチャー企業、アタマプラス(東京)が6月に開業した直営学習塾「シンクス松本駅前校」。ここでは、AIが子どもに教える独特の光景が広がっていた。
子どもたちはイヤホンでAIが提供する講義を聴いたり、問題を解いたり。塾長の他に「スタディートレーナー」と呼ぶ講師が1人いるだけで、教室は静かだ。講師は、タブレット端末で子どもたちの勉強の進捗(しんちょく)をリアルタイムで把握…