池が「水たまり」ほどに…御嶽山の人気スポット「二ノ池」に異変 火山灰流入し縮小
御嶽山の標高約2900メートル地点にある天然の池「二ノ池」に2014年の噴火で周囲に降った火山灰が流入している問題で、池の面積がさらに縮小し、水たまり程度の大きさになった。観光関係者から落胆の声が上がる一方、噴火から8年が過ぎ、災害の痕跡が少なくなる中で「(池が)災害の語り部になっている」と受け止める関係者もいる。
二ノ池は山頂の剣ケ峰(3067メートル)の北側にあり、かつての火口に水がたまってできたとされる。噴火前は、エメラルドグリーンに輝く水で知られ、登山者に人気のスポットだった。噴火後は、雨水とともに火山灰が流入して徐々に埋まり、現在は池の西端にわずかに水面が見える。
荒涼とした光景に、木曽おんたけ観光局(木曽町)の丸山文広専務理事は「(池と)残雪との対比が素晴らしかったのだが」と肩を落とす。木曽森林管理署(上松町)は火山灰流入について「自然現象」とし、具体的に対応する予定はない。木曽町の正沢隆副町長は…