「柱」も「綱」も準備OK 塩尻市の小野神社御柱祭
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■情報発信にも力
塩尻市北小野の小野神社で7年目ごとに行われる御柱祭で、クライマックスとなる5月の「里曳(さとび)き祭」と「建(たて)御柱祭」に向け、住民たちが準備を整えている。山中で御柱の木を決める昨年7月の「見立て」を皮切りに、さまざまな祭事が続く地域の一大イベント。御柱となるアカマツは既に切り倒され、神社まで引く綱も出来上がった。祭りを紹介する冊子も完成し、情報発信に力を入れている。(東圭吾)
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小野神社の御柱祭は、長さ12~17メートルほどのアカマツ4本を山から神社へ運び、本殿を囲むように立てる。江戸時代は松本藩の祭典として行われ、現在は地元4区が柱を1本ずつ運び、立てている。区長や氏子総代らでつくる実行委員会が各区の調整役を担う。
アカマツを伐採する昨年11月の「元伐(もとぎ)り祭」までは氏子総代など限られた人が祭事に関わったが、曳き綱を作る12月の「綱縒(つなよ)り祭」からは多くの住民が参加。区ごとに長さ約60メートルの綱を2本ずつ作り、神社神楽殿に奉納した。今後、柱を里に運ぶ3月の「山出し祭」を経て、里曳き祭と建御柱祭を迎える。
小野神社の…