幼なじみで始めたクラフトビール好評 新工場建設と缶ビール化を計画
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小谷、白馬両村出身の30代3人が栂池高原スキー場(小谷村)近くに醸造所を設け、昨年秋に始めたクラフトビール生産が好評で、生産拡大のため新工場を建設する。地域活性化への熱意に応えて取引先が増え、スキー客らが多かった今冬は生産が追いつかず品切れ状態に。供給を安定させるだけでなく、新たに缶ビール発売も計画し、クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。
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小谷村出身の田中東さん(32)ら幼なじみ3人が、故郷を活気づけたいと運営会社「reth(リス)」(白馬村)を設立。CFで約350万円を集め、昨年9月に旧スキー用品レンタル店を借りてパブ併設の醸造所「HAKUBA BEER GARAGE(ハクバビールガレージ)」を開業した。北アルプスの雪解け水を使い、すっきりとした味わいの「ヴァイツェン」、香りが特徴的な「IPA」、苦みを抑えてフルーティーな「Hazy IPA」の3種類を販売している。
地元愛を地域の人に知ってもらいたいと、卸先は小谷、白馬両村内に限ったが、順調に飲食店や小売店約70店に広がった。330ミリリットル入り瓶を月約5千本生産したものの、観光客が多い冬季は…