〈社説〉維新代表の発言 他党否定の危うい「信念」
「日本からなくなったらいい政党だ」
日本維新の会の馬場伸幸代表がインターネット番組で、共産党の存在を否定した。
他党の理念や政策を批判するのとは次元が異なる。共産が撤回を求めると「政治家として信念を持って発言している」とし、これを拒んでいる。
「信念」とは何だろうか。
馬場氏は番組で、共産は「世の中にあり得ない空想の世界をつくっている」と、存在否定の理由らしきものを口にした。
軍拡と防衛費増大に反対し、憲法の堅持や平和外交を訴え、福祉や医療、教育を重視する共産の政策を指しているのか。このところの退潮傾向は否めないものの、国政選挙では党員票をはるかに上回る支持を集めている。
公党の存在意義をないがしろにした馬場氏の発言は…