歴史刻んだOMFを振り返る 音楽評論家の白石美雪さんと東条碩夫さんが寄稿
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■ウィリアムズ、多彩な技 白石美雪さん
セイジ・オザワ松本フェスティバルが19日に及ぶ会期を終えた。昨年の30周年を経て新たな1年を歩み始めた音楽祭。今年のメインは紛れもなく、ジョン・ウィリアムズの音楽を特集したオーケストラコンサートのBプログラム(9月2日、キッセイ文化ホール)だった。
誰もが一度は彼の音楽を耳にしたことがあるだろう。映画音楽界の巨匠ウィリアムズはジョージ・ルーカス監督の「スター・ウォーズ」シリーズをすべて手がけ、スティーブン・スピルバーグの「E.T.」や「シンドラーのリスト」など数々のヒット映画の音楽を作曲。長年にわたる小澤征爾との親交が出演につながった。小澤は30年近くボストン交響楽団の音楽監督を務めたが、ちょうどその間にボストン響のメンバーによるボストン・ポップス…