売り値は100円 業者に「売れないよ」と言われ…売った人「諦めかけていた」 買った人「絶景。カフェ開きたい」〈空き家20万戸時代〉
「処分を諦めかけていた実家が“100均”で売れました」―。
高社山(こうしゃさん)の麓、北信五岳が見渡せる中野市の高台に、ひなびた風情の木造2階建ての空き家はある。その眺望にひかれ、首都圏からの移住希望者に売れたのが今年1月。築50年ほど。484平方メートルの土地込みで、売値はわずか100円(登記や契約の諸費用は別)だ。
「住んでくれる人が現れ“負”動産にならずに済んだ」。安堵(あんど)のため息を漏らすのは…