• 今日の視角 薄く柔軟な太陽電池(鷲谷いづみ)

     太陽光発電は他の発電技術に比べて維持管理を含む経済コスト、環境コスト、不測の事故のリスクが概して小さく、規模における可塑性(柔軟性)が大きいという…

  • 今日の視角 大国の狭間(はざま)で(姜尚中)

     中央アジアのカザフスタンでの反政府デモは、武力弾圧による血なまぐさい惨劇へと暗転し、ロシアの軍事介入でかろうじて治安が保たれたようだ。旧ソ連を構成していた中央アジアの共和国のカザフについて、日本ではほとんど大きな…

  • 今日の視角 基地従業員の葛藤(小林照幸)

     米軍基地の存在から派生する事故、犯罪、公害といった「基地被害」に対し、沖縄の人々は「人間の鎖」でたびたび抗議してきた。基地の金網フェンスに沿って手と手をつなぎ、「基地のない平和な島を子や孫に!」などと連呼する。

  • 今日の視角 ○○初の…(落合恵子)

     米国の俳優、シドニー・ポワチエさんが亡くなった。享年94歳。  1963年に公開された『野のユリ』で、アフリカ系アメリカ人として初のアカデミー賞主演男優賞を…

  • 今日の視角 年賀状雑観(内田樹)

    年賀状という習慣はいつごろから日本社会に定着したのだろうか。明治より前には遡(さかのぼ)らないはずである。虎のようなものを彫った版画で葉書(はがき)を刷ったのが年賀状についての私の最も古い記憶である。今から五つ前の、小学校6年の寅(とら)年のことだとすると…

  • 今日の視角 常緑の葉と赤い実(鷲谷いづみ)

    霞ケ浦湖畔の畑に隣接する林に密生していたアズマネザサを刈ると、しばらくして、常緑低木のマンリョウが増えてきた。この季節、緑の葉に映える艶やかな赤い実が目立つ。  その林は、長く放置されていた杉林。自然に侵入して成長したスダジイとシラカシに林冠の一部を譲り…

  • 今日の視角 日米地位協定の歪(ひず)み(姜尚中)

     「奇跡的」とも言える新型コロナウイルス感染拡大の沈静化にもかかわらず、ここに来てオミクロン株の蔓延(まんえん)もあってか、新規感染者数は急角度に上昇しそうだ。その中で、沖縄や岩国など、米軍基地を抱える地域の…

  • 今日の視角 信州と雲州と雷電(小林照幸)

     国宝松本城の世界文化遺産登録を目指し、松本市は同じく国宝の松江城のある島根県松江市、犬山城のある愛知県犬山市と連携を強めていると先月12日の本紙朝刊にあった。松本城と松江城、信濃国の信州と出雲国の雲州は縁深いだけに…

     
  • 今日の視角 犯罪(落合恵子)

     暮れから新年の3日までに、ふたつのデモがあった。寒かった。  しかし、この寒さより、もの言わぬ社会に忖度(そんたく)して生きるほうが、わたしには、はるかに「寒い」から…

  • 今日の視角 今年の予定(内田樹氏)

     新年最初の寄稿なので、今年の個人的な目標を書くことにする。読者諸氏は興味があるまいが、こういうところに書いておくと引っ込みがつかなくなるので、目標の実現可能性が…

     
    • 今日の視角 歓待の街(内田樹)

       東京都武蔵野市議会が市内に3カ月以上居住している18歳以上の外国人に対して住民投票の投票権を与えるという条例案を否決した。春に実施した市民アンケートでは条例案の賛成は73%を超えたのだが、市議会はそれを…

    • 今日の視角 LGBTQと風習(小倉和夫)

       昨今よくLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの略語)という言葉を聞く。ところが、それでは駄目だと、これにQ(英語のクイアの頭文字)を加えて…

    • 今日の視角 太陽と空気で飛ぶ航空機(鷲谷いづみ)

      「必要は発明の母」ということわざがある。気候危機への対処が国際的にも重要な課題となる中、化石燃料に代わる再生可能エネルギー技術へのニーズが高まっている。電動化が急速に進みつつある自動車に対して…

    • 今日の視角 繁文縟礼(じょくれい)の弊害(姜尚中)

       今年も残すところわずか。感染力が異常に高いとされるオミクロン株の市中感染の兆候も見られ、予断を許さない状況だ。とはいえ、欧米の惨状と比べれば、まだ切迫しているとは言いがたい。  ただ、奇跡的とも言える感染の小康状態にもかかわらず…

    • 今日の視角 大分と比較される松本山雅(小林照幸)

      「目指せ、国立!」の合言葉が8年ぶりに復活していることだろう。この言葉は、年末年始の風物詩である全国高校サッカー選手権大会の出場校が…

    • 今日の視角 リアル・クリスマス(落合恵子)

       2011年。東日本大震災、福島第1原発の過酷事故を体験したクリスマスだった。沈鬱(ちんうつ)な12月。電気の浪費を自らにも禁じ、灯(あか)りが乏しい中で迎えた。そして今年の12月。オミクロン株は不安だが、活気は少し…

    • 今日の視角 「ウエスト・サイド物語」の思い出(内田樹)

      ティーブン・スピルバーグの新作は『ウエスト・サイド・ストーリー』である。来年2月公開だが、気がせいてサウンドトラックを購入してしまった。曲目は1961年の『ウエスト・サイド物語』と同じである。トニー役は…

    • 今日の視角 女性の化粧、身支度の場所は?(小倉和夫)

      第2次大戦前、美人女優が、映画のなかで「食べる」行為を見せることはご法度とされ、ある著名な女優が、台所でつまみ食いをしている場面のある映画が上映された時には議論を呼んだという。 今では、女性タレントが…

    • 今日の視角 冬至のカボチャ(鷲谷いづみ)

       日の出とともに起床し働き始める朝を理想とする私にとって、今の季節は、起きるタイミングを待つ時間が長すぎるので苦手である。数日後に近づいた冬至が待ち遠しい。その日を過ぎれば、日の出は毎日前日より少しずつ早まっていく。冬至の食べ物といえば…

    • 今日の視角 「国の土台が崩れかねない」(姜尚中)

       唖然(あぜん)とするとともに、さもありなんと思った人も多いのではないか。国交省の建設統計の「書き換え」問題である。主要メディアが「書き換え」の言葉を用い、「改ざん」と断定していないのは、「悪用」の有無が詳(つまび)らかではないからか。しかし、既に2018年の厚労省による…

    1 2