戦争が大嫌い 暮らし守りたい―私の抵抗〈ほしよりこ〉
(今回のイラストは画像2枚目にあります)
私にとってあり得ないほど嫌なもの、この世界から絶滅してほしいもの、永久になくなってほしいもの、心の底から軽蔑するもの、それが戦争です。
「もはや戦後ではない」(1956年、経済白書)と言われた後に続いた高度経済成長期の終わりに、私は生まれました。私が生きている間に日本が戦争に参加したことはないのですが、世界のあちこちで内戦も含む戦争は起こり続けています。どうして武力で人や街、文化や生活、そして自然と動物を破壊し続けるのだろう。侵攻に抗議しながら経済制裁をしている国が、なぜさらに殺傷能力の高い武器を作って売り続けるのだろう。
考え続けても答えは見つからず、ニュースを見過ぎて、夜はおぞましい悪夢を見るので朝の目覚めが悪く、洗面台で鏡を見たら眉間に深いシワが刻まれているのです。戦争は私を確実に老けさせた。戦争が心から憎い。何かを憎むと、それが表情に…