昨年11月のこと、下伊那郡豊丘村の公民館を訪れ、今月は何を書いているのだろうと楽しみな気持ちで刷り上がって間もない公民館報「とよおか」の最新号をもらった。最初のページをめくって目に入ってきた記事を読んで驚いた。タブロイド判の約4分の1を占める区長会の「見解」。村内のリニア中央新幹線のトンネル建設工事で出る残土処理について、盛り土をすることを批判する村在住の元教員…
■一歩一歩~記者はこう考えている② 高見彩華記者(長野本社報道部) 「昔のことなんて忘れちゃったなあ」。いつもそんな出だしで話が始まる。それでもいろいろと話を聞いていくうちに、必ずお年寄りの目の色が変わる話題がある…
■「自己責任論」 違和感を胸に 「なぜ書く(記事にする)のか」と聞かれ、自信を持って答えられなかった。 昨年12月下旬、長野市のJR長野駅周辺で路上生活を送る男性(73)を知り、取材を申し込んだ。理由を問われ、苦し紛れに言った。「困窮者を…