「音の魔術師」指揮者のデュトワ、インタビュー 「松本の空気感刺激に」 セイジ・オザワ松本フェス
■松本の聴衆に届ける熱演
世界的指揮者の小澤征爾(86)が総監督を務め、8、9月に松本市で開くセイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)で、「音の魔術師」とも称される巨匠シャルル・デュトワ(85)がサイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)を指揮する。OMF初出演を予定した昨年は、新型コロナウイルスの影響で全公演中止に。無観客で収録した演奏映像が世界に配信されたが、いよいよ今年は、観客の前での熱演が待たれる。6月上旬のインタビューでデュトワは、「松本の空気感、観客の反応を肌で感じられるのが刺激になる」と意欲を高めていた。
デュトワはスイス出身で、カナダのモントリオール交響楽団、フランス国立管弦楽団の音楽監督などを歴任。1996年以降、NHK交響楽団の常任指揮者や音楽監督を務め、2003年には名誉音楽監督に就くなど、日本のオーケストラとの関わりも深い。ラベルやストラビンスキーなどの作品を得意とする。
昨年は、SKOを指揮してラベルの組曲「マ・メール・ロワ」、ドビュッシーの「海」「牧神の午後への前奏曲」、ストラビンスキーの組曲「火の鳥」(1919年版)の演奏映像を…