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中川のトンネルを現地調査 ブッポウソウ問題でJR

 JR東海と県が、リニア中央新幹線関連工事として上伊那郡中川村で進めている「四徳渡(しとくわたり)トンネル」の工事現場の近くで、県天然記念物の渡り鳥「ブッポウソウ」がいなくなった問題で、JRは18日夜、13日から中断した工事のうち、繁殖地があるトンネル西側の工事は、今月末に現地調査をした後に専門家の助言を受けて工事の再開時期を決めるとした。もともとブッポウソウがいないトンネル東側の工事は19日に再開する方針を示した。

 18日、地元の「ブッポウソウの里の会」などの専門家と協議して決めた。同トンネルは県道松川インター大鹿線に建設。一帯ではブッポウソウが毎年営巣し、里の会が今年5月にも2組の営巣を確認したが、6月20日ごろまでにいなくなったという。

 県が作成した公共事業配慮書では、付近で繁殖するブッポウソウについて、専門家の助言を受けながら工事をすることになっている。だが、JR側は5月中旬までトンネル西側出入り口でクレーンや重機を使用。ブッポウソウの観察を続けている里の会のメンバーらは、工事の影響で巣を放棄したのではないか、としている。

 JRと県は、4月下旬にも里の会メンバーらに工事に関する説明をしたとする一方、同会などは「聞いていない」としている。県の担当者は「今後は丁寧な説明をしながら、JRと工事を進めていきたい」としている。

(7月19日)

長野県のニュース(7月19日)