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知事選 演説に力が入る週末 両陣営フル回転

知事選候補者の演説を聞き入る有権者。曇り空で日差しが和らぎ、日傘を地面に置く人も知事選候補者の演説を聞き入る有権者。曇り空で日差しが和らぎ、日傘を地面に置く人も
 知事選の投開票(8月5日)まで1週間余となった週末の28日、現職の阿部守一さん(57)は今月上旬に大雨による災害があった木曽地方など、新人の金井忠一さん(68)は地元の上田小県地方などをそれぞれ回った。猛烈な暑さが続いたこれまでとは一転、台風の接近もあって暑さがやや和らいだこの日は、演説などに足を運ぶ有権者も多い―と話す陣営スタッフも。両陣営は雨脚を気にしつつ、少しでも多くの人に訴えを届けようと、フル回転で活動した。

 「優勝おめでとうございます」。28日午後1時半ごろ、木曽郡上松町のJR上松駅前で、阿部さんは同町出身の大相撲関脇・御嶽海関が名古屋場所で初優勝したことに触れながら声を張り上げた。

 町中心部ではこの日、夏祭りが予定されていたが、台風による風雨を警戒して中止に。歩いて支持を訴える予定だった陣営は、ちょうちんが囲んだ祭り会場での街頭演説に切り替えた。強めの風に、猛暑の中を遊説してきたスタッフは一息ついた。

 同郡王滝村の演説では、御嶽山噴火災害や、今月上旬の大雨で村道が崩落した災害を挙げ、「安心して暮らせる災害に強い長野県をつくっていく」と強調した。午後は時折小雨が降り、夕方の木曽町の街頭演説では、有権者を気遣って屋根の下へと移動を促し、訴えも短めにした。

 選挙戦も残り1週間。陣営幹部は「合併前の旧119市町村をしっかり回る」とし、「投票率が少し心配。投票に行ってもらう呼び掛けもしっかりしたい」と引き締めた。

 「今、県政を転換しなければ長野県に未来はない」。金井さんは埴科郡坂城町のスーパー前で行った街頭演説でこう強調。大北森林組合(大町市)補助金不正受給事件の責任追及と真相解明の必要性を柱に訴えた。

 連日続いた厳しい日差しが和らぎ、ハンカチやタオルで汗を拭う有権者は見られない。暑さでこれまで20分ほどに抑えた演説も、この日は30分ほどに延ばした。ただ、午前中と夕方は街頭で雨に見舞われ、千曲市の街頭では、有権者に配慮して演説を15分ほどで切り上げた。

 この日は中盤の節目との位置付けで、地元の上田市に入った。上田創造館で開いた個人演説会には、自宅のある地元の自治会役員らも訪れてくれたと喜び、「人がいっぱい出てくれるから気合が入るわ」と笑顔を浮かべた。

 陣営幹部は終盤戦、学校へのエアコン整備など県民の暮らし重視への「県政の転換」を強調する考え。「街頭演説を中心に県内全域を回って訴えを届ける」としている。

(7月29日)

長野県のニュース(7月29日)