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伊那・長谷の自動運転バス実験 乗車後に導入賛成増

 国土交通省は30日、伊那市長谷で2月に行った自動運転バスの実証実験で乗車した市民らへのアンケート結果を発表した。公共交通に自動運転車両を使うことへの賛否を尋ねた質問で、賛成(どちらかといえば賛成を含む)とした人の割合は、乗車前の59%から乗車後は69%に増加。同省は本年度から1〜2カ月間の実証実験を全国で行う方針で、市は市内での継続的な実験を求めている。

 同省がこの日、市、交通事業者らでつくる地域実験協議会が市内で開いた会合で明らかにした。

 アンケートは、公共交通に自動運転車両を使うことへの賛否のほか、自動運転への期待や懸念などを質問。自動運転バスに乗車した地域住民163人のうち、小学生を除く154人が回答した。

 乗車中にヒヤリとした場面は「なかった」とした人が80%を占める一方、人が運転するバスと比べてブレーキなど急な動作が多いと感じた人が57%に上った。自動運転サービスが導入された場合の利用目的では買い物、通院がともに5割を超えた。

 同省は実証実験の検証結果も報告。道路幅が狭い場所や衛星利用測位システム(GPS)の受信精度が悪い場所で、ブレーキやハンドル操作など運転手による運転に一時的に切り替えた例が計16回あった。地面に埋めた磁気マーカーの磁気をバスが感知しながら走る実験では、「(磁気マーカーによる)車両の位置特定は有効だった」と評価した。

 同省は昨年度、全国13カ所で実証実験をした。伊那市長谷では今年2月10〜15日、国道152号を通る約5キロのコースで運転席に運転手が座っている状態と、座っていない状態でそれぞれ実験した。

(7月31日)

長野県のニュース(7月31日)