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諏訪の押し葉・押し花 国内最古 300年前 高島藩士が残す

江戸時代中期の高島藩士が残した押し葉と押し花の一部(諏訪市博物館提供)江戸時代中期の高島藩士が残した押し葉と押し花の一部(諏訪市博物館提供)
 諏訪市博物館などは3日、江戸時代中期の旧高島藩士が残した押し葉と押し花が、採取した年月日や場所、採取者が分かる植物資料としては国内最古であることが分かったと発表した。300年前の18世紀初めに採取されたサクラやウメの花、マツやクスノキの葉などで、諏訪市の民家に長く保管されていた。昨年10月に藩士の子孫から寄贈を受けた市博物館の依頼で、国立科学博物館(東京)が調査して判明した。

 高島藩士は渋江民右衛門古伴(ひさとも)で、押し花などは1種類、または数種類ごとに和紙に包んであった。和紙は計25枚あり、このうち13枚には1719(享保4)〜24年の採取年月日や、大阪府や滋賀県の地名が採取場所として記されていた。市博物館によると、従来は兵庫県豊岡市で見つかった1721年の押し葉と押し花が国内最古とされていた。

 渋江の押し花などは、甲冑(かっちゅう)や古文書といった史料とともに寄贈された。市博物館の中島透学芸員は「葉や花の保存状態は良い。採取者や採取場所、年月日が分かる古い植物は少なく、大変貴重だ」としている。

 両博物館は9日、都内で記者会見し、今回の研究結果を詳しく説明する。

(8月4日)

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