長野県のニュース

施設の日々伝え最優秀 総文祭弁論部門で県代表初

弁論部門で最優秀賞に選ばれ、笑顔を見せる飯田芽生愛さん=9日、長野市のエムウェーブ弁論部門で最優秀賞に選ばれ、笑顔を見せる飯田芽生愛さん=9日、長野市のエムウェーブ
 全国高校総合文化祭「2018信州総文祭」弁論部門は9日、全2日間の日程を終え、審査の結果、長野西高校(長野市)3年の飯田芽生愛(めいあ)さん(18)が1位に当たる最優秀賞を受賞した。同部門は東御市文化会館で8日に開会し、全国70人余の弁士が意見を発表した。県代表が同賞を受賞するのは初めて。

 飯田さんは、2人の県代表弁士のうち1人目として8日に登壇。父の暴力で母が自殺し、その後、自身も暴力を受け、小学生の頃から児童養護施設で暮らす。施設について知らない人が多いのは「子どもたちが自身の過去をコンプレックスとし、多くを語らないから」とし、「だからこそ私はここに立ち、私たちの今を伝えます」と切り出した。

 口調は明るく表情は前向きだ。多くの児童が施設で暮らす実態や、退所後の支援などに課題があることを説明する一方で、年に1回の旅行など、普段の生活は「皆さんとあまり変わりない」と紹介。奨学金事業などに取り組む法人に施設で暮らす子どもの実情を伝えたことが、施設の高校生を対象とした奨学金設立につながった経験も話した。

 この日は、運営に携わるマーチングバンド・バトントワリング部門が開かれた長野市のエムウェーブで受賞の知らせを受けた。「全国の同世代に(演説を)聴いてもらえたことが自分にとっては何よりうれしい」と話した。

(8月10日)

長野県のニュース(8月10日)