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北海道産野菜の流通 県内青果卸に影響

松本市の「ツルヤなぎさ店」に並ぶ北海道産タマネギ。店の担当者は週明けから品薄になる可能性があると心配する松本市の「ツルヤなぎさ店」に並ぶ北海道産タマネギ。店の担当者は週明けから品薄になる可能性があると心配する
 北海道で起きた地震の影響で、道内を主産地とする野菜の県内流通に影響が出ている。県内の青果卸によると、交通機関のまひによりダイコンやタマネギなどの入荷がストップ。これらの野菜は今の時季、北海道産が大半を占める。道内では9日に貨物列車の一部が運行を再開する予定だが、県内スーパーでは週明けからの品不足や価格上昇の可能性もある。

 青果卸の長印(長野市)によると、地震が起きた6日以降、ダイコンやタマネギ、ジャガイモ、ニンジン、ブロッコリーなどの北海道産野菜の入荷が止まった。酒井亀芳(きよし)専務は「産地に野菜はあるが、鉄道やトラックによる輸送が止まって運べない状態」と説明。タマネギやジャガイモなど日持ちのする野菜は在庫を出しているが、無くなり次第出荷できなくなる。

 酒井専務は「産地も輸送方法を模索しており、インフラの復旧に伴い入荷は増えてくる」としつつ「物流の回復には1週間くらいかかるかもしれない」と心配する。

 長野県連合青果松本支社(松本市)によると、8日は到着するはずだったタマネギやニンジンなどの野菜が入ってこなかった。「現地のインフラが回復しない限り供給は厳しい」と担当者。ただ「状況は改善に向けて刻一刻と変わっている」とし、現地の動向を注視するという。

 県内でスーパーを展開する長野県A・コープ(長野市)によると、まだ卸に在庫があるため入荷に大きな影響は出ていないが「物流機能の回復が遅れて在庫がなくなれば、来週半ば頃から仕入れ価格が上昇する可能性がある」。ツルヤ(小諸市)の担当者は「産地の情報を確認しながら、できるだけ販売価格を抑える努力をしたい」とする。

 8日夕、松本市のスーパー「ツルヤなぎさ店」には北海道産のタマネギやニンジンなどが並んでいたが「週明けから品薄になるかもしれない」と売り場の担当者。

 「地震の影響で野菜が回ってこなくなるのではないかと気に掛けていた。タマネギは日持ちする」と同店でタマネギ6玉を買い込んだ松本市の主婦(69)は「大災害なので品薄になっても仕方がない。まずは被災された方々の生活再建や復旧、復興を願いたい」と話していた。

(9月9日)

長野県のニュース(9月9日)