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岡谷のイズミテクノ 部品表面処理の生産能力増強

半導体製造装置向け部品の受注増に対応するため本社工場敷地内に建設している新棟=岡谷市半導体製造装置向け部品の受注増に対応するため本社工場敷地内に建設している新棟=岡谷市
 アルミ製部品の表面処理を手掛けるイズミテクノ(岡谷市)は、半導体製造装置向け部品の旺盛な需要に対応するため、本社工場敷地内に新棟を増築する。5年ほど前から生産能力上限の受注が続き、約2億円を投じて昨年、生産能力を約2割高めたばかり。今回は新たな生産管理システムを導入して生産性も向上させ、さらに2〜3割ほど生産能力を引き上げる計画だ。

 増築中の工場は鉄骨造り2階建て延べ487平方メートルで、建設費は約1億1千万円。4月に着工しており、11月にも完成する。加工装置の追加と新たな生産管理システムには計約2億円を投資。生産管理システムは、生産設備の稼働状況を「見える化」して納期の遅れを防ぎ、顧客の問い合わせに対応しやすくすることにも役立てる。

 イズミテクノの2017年11月期の売上高は前期比約35%増の約13億5千万円。今期は約16億円を見込む。7割近くを占める半導体分野は市場の活況を追い風に売上高を伸ばしているが、林尚孝社長は「若干の陰りも見えてきている」と指摘。「業界の波に左右されないよう、他社にできない付加価値の高い加工の受注を目指す」としている。

 同社は1964(昭和39)年創業で、従業員は派遣も含め約80人。アルミ部品を皮膜で覆って摩耗や腐食への耐性や、電圧への強度を高めるアルマイト加工を手掛ける。

 かつては自動車関連部品の量産が主力だったが、高単価の受注獲得を狙い、90年に、より複雑な形状の部品加工が必要な半導体製造装置部品に参入。ミクロン(1ミクロン=千分の1ミリ)単位のオーダーにも対応する技術力を強みとし、国内外の大手半導体製造装置メーカー3社から認定工場の指定を受けている。

(9月12日)

長野県のニュース(9月12日)