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キノコ採り遭難多発 県内8月以降死者7人

キノコ採りで遭難した男性を救助する救助隊員ら=1日、長野市信州新町(県警提供)キノコ採りで遭難した男性を救助する救助隊員ら=1日、長野市信州新町(県警提供)
 県内で8月以降、キノコ採りのために山に入って遭難し、死亡した人が7人に上ることが3日、県警山岳安全対策課のまとめで分かった。いずれも男性。前年同期を5人上回り、原因は滑落が5人と大半を占める。今年の県内のキノコ類は豊作とされ、入山者が多いことが背景にあるとみられる。キノコ採りシーズンを迎え、同課は急斜面に近づかないといった慎重な行動を強く促している。

 死者が出た遭難は県内各地で起きている。特に、9月27日〜10月2日の6日間で5人が亡くなった。2日は、上伊那郡中川村大草で同郡飯島町田切の農業宮脇幸男さん(75)が、下伊那郡喬木村の矢筈ダム北側で同村の神職忠平隆三さん(71)がそれぞれ倒れているのが見つかった。ともにキノコ採り中に滑落したとみられている。

 下伊那郡大鹿村で9月28日に起きた遭難では、斜面を約200メートル滑り落ちた茅野市の会社員(72)が命を落としている。山中でキノコが育つのは足場が悪い場所が多く、慎重な行動が求められるという。

 キノコ採り目的の遭難件数は2日までに11件で、前年同期を3件上回っている。遭難者11人の内訳を見ると、70代以上が9人と多い。

 県林務部によると、県内各地の直売所や市場からの情報では、マツタケをはじめとするキノコ類全般が「豊作と聞いている」(信州の木活用課)という。こうした状況も背景にキノコ採りで入山する人が多いとみられる。

 県警山岳安全対策課は、単独での入山を控え、入山場所や行動計画を家族に伝えておくよう助言。天気予報を確認して天候不良の場合は入山をやめるなど無理のない行動を呼び掛けている。

(10月4日)

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