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靴にGPS端末、お年寄り見守り 大町市とフジクラが実験へ

 大町市と電線大手「フジクラ」(東京)は10日、認知症や独居のお年寄りを見守る実証実験に関する協定を結んだ。市内に住む80代の男女3人の靴にGPS(衛星利用測位システム)を利用する専用端末を取り付けて現在地などを閲覧する内容。実用化に向けてデータ収集や課題の洗い出しなどを進める。

 県の推計では大町市の高齢化率は37・5%で、19市で最も高い(4月1日時点)。市は情報通信技術(ICT)を行方不明者対策などに利用しようと考えた。フジクラは今年3月、鹿児島県肝付町で同様の実験をしており、同社が自治体と共同で取り組むのは2例目という。

 今回の実験では、3人の靴の甲の専用端末から所在地などの情報を4分間隔でサーバーに送信。情報はホームページ上で共有され、現在地や1日の行動経路などを家族や市担当者が閲覧できる。期間は1年間の予定で、3人による実験は12月を目途に終了。課題などを探り、その後も別の実験を継続する。

 市と同社はこの日、市役所で締結式をした。牛越徹市長は「お年寄りの見守りなど市の課題にICTを生かして解決していく」とあいさつ。同社の佐藤公紀・執行役員は「官民共同のまちづくりを進めるためにも、実りある成果を出したい」と話した。

(10月11日)

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