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グーテンベルク聖書復刻版を寄贈 松本の武富さん,井口喜源治記念館に

寄贈したグーテンベルク聖書の復刻版を見つめる武富さん寄贈したグーテンベルク聖書の復刻版を見つめる武富さん
 信州大名誉教授の武富保さん(86)=松本市=が10日、活字で印刷した世界初の聖書「グーテンベルク聖書」の復刻版(全2巻)を安曇野市穂高の井口喜源治(きげんじ)記念館に寄贈した。同市出身の教師井口喜源治(1870〜1938年)は私塾「研成義塾」を創設し、キリスト教に基づく人格教育を実践。井口を研究してきた武富さんは「貴重な復刻版を大勢に見てもらい、井口自身や記念館への関心が高まればうれしい」としている。

 武富さんによると、グーテンベルク聖書は、ドイツのグーテンベルクが15世紀に活版印刷技術で印刷したラテン語の聖書。復刻版は縦約45センチ、横30センチ余で、2巻合わせて1282ページ。1970年代に895部限定で販売された際に武富さんが購入した。

 武富さんは、井口や、井口が影響を受けたキリスト教思想家内村鑑三(1861〜1930年)を研究。以前から記念館と交流があり、寄贈を決めた。

 記念館では11日から、井口が実際に使っていた聖書とともに常設展示する。今年は研成義塾創設から120年、来年は記念館設立50年の節目といい、松尾恒史館長(77)は「大変ありがたい。大切に展示したい」と感謝している。

(10月11日)

長野県のニュース(10月11日)