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外国人の山岳遭難、最多に迫る 県内10月までに19件

 県内山岳で今年遭難した外国人登山者は10月末現在、19人に上り、過去10年で最多だった昨年(27人)に迫っていることが2日、県警山岳安全対策課のまとめで分かった。同課によると、近年の外国人遭難は、季節に応じて傾向が二分化。春から秋にかけては登山中に滑落、転倒するアジアからの訪日客が目立ち、冬場は欧州などから訪れた人がバックカントリースキー(山スキー)で道に迷う遭難が多いという。山スキー本格化の季節を前に、県警は警戒を強めている。

 同課によると、今年4〜10月の外国人遭難者は12人。いずれも北アルプスでの登山中の遭難で、過去10年で最多だった昨年(11人)を上回った。国別では韓国が7人で最も多く、中国とシンガポールが各2人、フランスが1人。原因は滑落・転倒と疲労がともに約4割を占めた。

 冬季の1〜3月の遭難は7人で、いずれも山スキー中だった。北ア北部、志賀高原(下高井郡山ノ内町)、野沢温泉(同郡野沢温泉村)周辺の山域で起きており、滑走中に道に迷う例が約4割を占めた。国別ではロシアが3人で最も多く、オーストラリアが2人、中国とスウェーデンが各1人だった。

 昨年は1〜3月に16人が遭難。11、12月はゼロだった。ただ、日本人の山スキー中の遭難は11月中から発生しており、県警は警戒する。

 県警山岳遭難救助隊の櫛引知弘隊長は「遭難を防ぐには事前準備が何より大事。来日前に装備をそろえてゆとりのある行程を立て、山の変わりやすい天候や下界との気温差といった知識を持って入山してほしい」とし、山小屋などを通じた啓発を進めている。

(11月3日)

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