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認知症をVRで疑似体験 介護福祉士ら安曇野で講習

VR機器を装着し、幻視など認知症の症状を疑似体験する参加者らVR機器を装着し、幻視など認知症の症状を疑似体験する参加者ら
 バーチャルリアリティー(仮想現実、VR)端末で認知症の症状を疑似体験する取り組みが県内でも広がっている。17日、県生活協同組合連合会が安曇野市で開いた講習会には加盟6団体の介護福祉士ら約50人が参加。認知症の人と日頃接する上でどのような気遣いが必要かを学んだ。

 ゴーグル型のVR端末とヘッドホンを着けると、幻視が特徴のレビー小体型認知症などの諸症状が映像で流れ、疑似体験できる。各地で講師を務める高齢者向け住宅運営などのシルバーウッド(東京)によると、2016年から県内外で体験会を始め、1万人以上が受講しているという。

 この日も1分半〜5分ほどの映像3本を見て、現実にはそこにいない人物が室内に立っているといった場面を体感。車から降りた直後、自分がビル屋上の端に立っているように見える映像には、思わず「怖い」との声も上がった。

 体験後、参加者はどんな声掛けが不安を減らすか意見交換。同社の黒田麻衣子さん(35)は、ビル屋上にいるように見える症状は車での送迎時に認知症の人が実際に訴えることがあるとし、「笑顔より真剣な顔で大丈夫と言ったほうが安心感を与える場合もある」と解説した。

 上田市の介護福祉士、金森由美子さん(54)は「認知症の人が何に困ったり不安を感じたりするのか改めて気付けた」と話していた。

(11月18日)

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