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オザワ復活に総立ち 4カ月ぶり 公の場で指揮

 毎年夏に松本市で開く音楽祭「セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)」総監督で世界的指揮者の小澤征爾さん(83)が5日夜、都内で開かれたコンサートに出演し、サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)を指揮した。小澤さんが公の場で指揮するのは約4カ月ぶりで、SKOとの共演は昨年9月のOMF以来。オーケストラ公演復帰を待ちわびたファンからは、終演後も約15分間にわたって拍手が続いた。

 この日はドイツのクラシック音楽レーベルの創立120周年を記念したコンサートで、小澤さんは終盤に10分ほど出演。世界的バイオリニストのアンネゾフィー・ムターさんをソリストに迎え、サンサーンス作曲「序奏とロンド・カプリチオーソ」を披露した。いすに座っての指揮だったが、指先の繊細な動きでリードし、ダイナミックな旋律に合わせて時折立ち上がりながら密度の高い演奏を繰り広げた。

 この日は天皇、皇后両陛下も鑑賞され、終演後に総立ちとなった観客と一緒に立ち上がって拍手を送った。

 小澤さんは2月末に大動脈弁狭窄(きょうさく)症で入院。7月に下高井郡山ノ内町奥志賀高原で開かれた「小澤国際室内楽アカデミー奥志賀」や同アカデミーの東京公演で指揮したが、8月に軽度の胸椎圧迫骨折と診断された。体力や筋力の回復具合を考慮し、今夏のOMFの指揮は降板した。

(12月6日)

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