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小海の湖底で日本酒熟成 好評「観光の呼び水に」

日本酒が入ったケースを湖に沈める鷹野さん日本酒が入ったケースを湖に沈める鷹野さん
 小海町にある松原湖周辺の旅館経営者らが5日、同湖を構成する「猪名(いな)湖」の湖底で熟成させるため、日本酒645本を湖に沈めた。2015年に試験的に取り組みを始め、18年春に湖周辺の旅館や町観光協会、黒沢酒造(佐久穂町)が連携し初めて町内限定で販売。好評だったことから今回は90本ほど増やした。関係者は観光や宿泊の呼び水になるよう期待を寄せている。

 来年4月上旬に引き揚げ、「湖底浪漫(こていろまん)」の銘柄で販売する。猪名湖畔で旅館を経営する町観光協会長の鷹野圭太さん(45)によると、水温4度ほどを保つ湖底で熟成された日本酒は「味がまろやかになり、とろみが出る」という。

 昨年冬に仕込んだ約560本は町内の飲食店や宿泊施設、リゾート施設など約20カ所で限定販売。「味がおいしく取り組みも面白い」と好評だった。より多く仕入れたいという要望も寄せられた。

 この日は720ミリリットル入りの瓶をケースに入れ、瓶が動かないようにひもで固定。水深8メートルほどの地点までボートで運び、手作業で一つずつ沈めた。鷹野さんは「毎年違う味の変化も楽しみ。期待してくれている人もいるので、おいしく熟成してほしい」と話していた。

(12月6日)

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