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岐阜の豚コレラ 県内動物園に影響 豚との触れ合い自粛

 岐阜県で豚コレラに感染した豚や野生のイノシシが相次いで見つかっているのを受け、長野県内の動物園で豚と触れ合う体験イベントを自粛する動きが出ている。来園者の靴などにウイルスが付いていた場合、豚などへの感染を広げる可能性を否定できないためだ。飯田市立動物園は15、16日に予定していたミニブタの園内散歩を中止。人気イベントの一つだが、「万が一に備えて見合わせざるを得ない」としている。

 豚コレラは豚やイノシシの間で感染し、人にはうつらない。ただ、感染力は強く、感染した豚の致死率は高い。

 同園では、雌のミニブタ「ブリトニー」(8歳)と雌のイノシシ「ぼたん」(9歳)を飼育している。岐阜県で初めて豚コレラが確認された9月、2頭の健康状態を確かめるため、2週間ほど獣舎から屋外に出さず、観覧を制限。月2回のペースで獣舎から出して飼育員と一緒に園内を歩く「ブリちゃんのお散歩」も中止した。10月には園内散歩を再開したものの、11月に岐阜で2例目の感染が確認されたことから再び中止している。柵越しの観覧はできる。

 人気イベントの中止について飼育員の市川彩子さん(27)は6日、「見どころが減ってしまうが、やむを得ない」とし、事態の収束を期待している。この日、同園を訪れた下伊那郡売木村の林業飯嶋郁雄さん(36)は「万が一を考えたら仕方ないかもしれない」と話した。

 小諸市懐古園内にある市動物園も、飼育するミニブタ3頭に来園者が餌を与える体験イベントを休止中。ミニブタ1頭がいる須坂市動物園も、来園者による餌やりや触れ合い体験を見送っている。長野市の茶臼山動物園は豚などを飼育していないものの、「野生のイノシシが出る立地なので、侵入がないか気に掛けている」と警戒を強めている。

 県園芸畜産課は、豚とイノシシを飼育する動物園に、野生動物が入り込んでふん尿などが園内に入らないよう予防を呼び掛けている。具体的な対応は各園に任せているが、「外部との接触を防ぐためにも(触れ合いイベントなどの)自粛は適切」との見方を示している。

(12月7日)

長野県のニュース(12月7日)