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日本の明かり、仏で展示へ 小布施の博物館収蔵

丸みがある形が特徴の「あこだあんどん」(手前左)など、出展する収蔵品を見る宮坂さん丸みがある形が特徴の「あこだあんどん」(手前左)など、出展する収蔵品を見る宮坂さん
 小布施町の「日本のあかり博物館」の収蔵品が、1月末からフランス・ボルドーの美術館で開かれる展示会に出展される。日仏友好160年を記念し、パリを中心に展覧会や舞台などを開いて日本の文化を紹介する催し「ジャポニスム2018」の参加企画の一つ。日本の伝統的な古灯具として紹介される。収蔵品を海外に出展するのは初めて。

 展示会は「装飾芸術・デザイン美術館」で31日〜5月19日に開く。世界的彫刻家イサム・ノグチ氏(1904〜88年)の照明作品などを中心に展示する。

 ノグチ氏の作品の源流として日本の伝統的な明かりを紹介するため、日本のあかり博物館の所蔵品に白羽の矢が立った。2018年10月に美術館の学芸員やフランス大使館の関係者が博物館を訪問。展示会で出展予定の浮世絵に描かれている灯火具に近い物などとして、円筒形の「遠州あんどん」や四角形の「角あんどん」、畳んで携帯できる「小田原ちょうちん」など10種14点の収蔵品を選んだ。

 学芸員の宮坂瑞紀さん(46)は「和紙を通して見る明かりの繊細さや優美さを知ってほしい」と期待。日本の人にも「伝統的な明かりの素晴らしさを再認識してもらう機会になればいい」と話す。

 博物館は、元館長の故金箱正美さんが収集した灯火具963点が国の重要有形民俗文化財に指定されたことを受け、1982(昭和57)年に開館。その後も収集を続け、現在は約3千点の灯火具などを収蔵している。

(1月12日)

長野県のニュース(1月12日)