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県、豚コレラ防疫完了  17の養豚場 監視対象に

養豚場内の広い範囲に石灰をまいて消毒する作業担当者たち=8日午後3時35分、宮田村養豚場内の広い範囲に石灰をまいて消毒する作業担当者たち=8日午後3時35分、宮田村
 上伊那郡宮田村の養豚場と松本市の食肉処理場で豚コレラの発生が確認された問題で、県は8日夕、殺処分した豚2482頭の埋却や両施設の消毒などの防疫作業を終えた。感染拡大を防ぐため、県は新たに、宮田村の養豚場や松本市の食肉処理場に出荷するなどした県内17の養豚場を「監視対象農場」として設定。異常の有無などの監視を強化するとともに、当面の間、豚の移動自粛を要請している。

 監視対象は、愛知県豊田市の養豚場から宮田村の養豚場に子豚が出荷された5日から過去21日間にさかのぼり、宮田村の養豚場と同じ出荷日に松本、佐久市の食肉処理場を利用するなどした養豚場。移動自粛は1週間程度を想定している。

 他の感染拡大防止策としては、宮田村の養豚場3キロ圏内に9日、畜産関係の車両を消毒するポイントを2カ所設置。野生イノシシの監視も強化する。

 また、養豚農家らへの経営支援として家畜保健衛生所や農業改良普及センターに相談窓口を設置。県内産豚肉の取引や流通への影響把握にも努める。8日に県庁で開いた対策本部会議で、対策本部長の阿部守一知事は「今後もしっかり対応してほしい」と指示した。

 殺処分などの作業に当たった職員らの体調や心理的ストレスをケアする相談窓口も県などに設ける。

 一方、佐久広域連合は8日、7日に受け入れを停止した同連合の食肉処理施設「佐久広域食肉流通センター」(佐久市)について、12日から再開すると決定。県によると、松本市の食肉処理場も11日に豚の受け入れを再開する。

 県は6日、豊田市の養豚場から宮田村の養豚場に出荷された子豚の豚コレラ感染を確認。宮田村の養豚場で飼育していた2444頭と、宮田村の養豚場から松本市の食肉処理場に出荷された38頭を殺処分対象とした。県や村の職員、獣医師、自衛隊員ら延べ約900人が殺処分や埋却、施設の消毒などに当たった。

(2月9日)

長野県のニュース(2月9日)