長野県のニュース

着物の川島芳子 新たな写真、長野で発見

 中国・清朝の王女として生まれ、旧制松本高等女学校(現松本蟻ケ崎高)で学んだ川島芳子の30代の頃の写真が、22日までに長野市三輪の民家で見つかった。研究者によると、中国・天津で経営していた中華料理店の庭で撮影したとみられる。同じ30代の頃と推測される着物姿の写真が昨年、松本市で開かれた没後70年の集いで紹介されており、今回の写真は和服で店を切り盛りしていたという話を裏付ける珍しい資料という。

 川島は「男装の麗人」として知られ、旧日本軍の情報活動に関わったとして1948(昭和23)年に北京で処刑されたとされる。写真は主婦の小林由美子さん(66)宅で見つかり、清朝や芳子を研究する二松学舎大非常勤講師の阿部由美子さん(38)=東京=が確認した。

 写真の入手経路は不明だが、小林さんは20代の頃、母の美弥さん(故人)から、写っている女性は芳子だと聞かされていた。美弥さんの話では、10代の頃に都内の知人宅に世話になっていた際、知人に連れられて都内のホテルで芳子と会ったという。知人は、美弥さんの出身地の中野市とゆかりがあった。

 阿部さんによると、美弥さんの10代の頃は、芳子が中華料理店を経営していた時代と一致する。知人と芳子については共に信州に縁がある点で「何らかの関係があってもおかしくない」とみる。

 写真は美弥さんのアルバムに入れられ、小林さんが自宅で保管してきたが、散逸しないようにと信濃毎日新聞社に情報を寄せた。小林さんは「(写真が)本物で良かった」とほっとした様子。写真は現在、阿部さんに預けており「活用してほしい」と話した。

(2月23日)

長野県のニュース(2月23日)