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エプソン、深圳工場閉鎖へ 腕時計部品製造 中国の人件費高騰で

 セイコーエプソン(諏訪市)は5日、腕時計の駆動部の組み立てや部品製造を手掛ける中国広東省深圳市の工場を、2021年3月をめどに閉鎖すると明らかにした。人件費の高騰や環境基準の厳格化が理由。日本国内で製造する高価格帯時計の販売が伸びており、海外の低価格帯向けの製造を再編して収益の改善につなげる。

 同工場の従業員約1700人は閉鎖までに解雇する見通し。同社の腕時計の生産拠点は現在、塩尻市と秋田県湯沢市、マレーシア、深圳の別工場を合わせて5カ所あり、これらの工場に生産を移管することを検討している。国内への移管に際しては、産業用ロボットを使った生産自動化を進める。工場跡地は返却する予定。閉鎖に伴う費用は明らかにしていない。

 閉鎖する工場で生産しているのは、セイコーブランドの低価格帯の腕時計向けで、販売が伸び悩んでいる。エプソンは国内の工場で生産の自動化を進める一方、中国などではこれまで「安価な労働力で生産能力を補ってきた」(同社広報IR部)という。

 深圳には閉鎖する工場以外に、産業用ロボットなどを生産する三つの工場があるが、これらは「残す方針」(同社広報IR部)としている。

(3月6日)

長野県のニュース(3月6日)