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イネ科の穀物ソルガム、ゾウの餌に 茎や葉を活用

乾燥させたソルガムの茎や葉を食べるアジアゾウ乾燥させたソルガムの茎や葉を食べるアジアゾウ
 イネ科の穀物ソルガムの普及に向けて共同研究している長野市と信州大は14日、同市篠ノ井有旅の茶臼山動物園で飼育するアジアゾウ向けに、乾燥させたソルガムの茎や葉を餌として使えるめどが立った―と発表した。実は加工食品などで活用の幅が広がりつつあるが、実より量の多い茎や葉の使い道が課題。栽培には遊休農地を減らす狙いもあり、市環境保全温暖化対策課は「ソルガムの多面的な利用を進めたい」としている。

 動物園によると、飼育している雌のアジアゾウにはこれまで、7〜10月の夏場に限り、契約農家から仕入れた青刈りのソルガムを与えていた。冬場は青刈りのものの入手が難しいため、竹や干し草を中心に与えていた。一方で市と信大は、夏から秋にかけて実を収穫した際の茎や葉の新たな活用策を探ろうと、冬場に動物たちに与えてみることを考え、動物園に提案した。

 2018年11月ごろ、モルモットやシマウマなど数種類の動物に乾燥させたソルガムを1週間ほど、餌として与えた。その中で、アジアゾウが最もよく食べたため、19年2月8日からは中長期的に様子を確かめることに。毎日与え、1日約3キロを食べ続けているという。担当飼育員の犬飼啓史さん(37)によると、体調面に変化はないといい「実験を続けて様子を見ていく」としている。

 市と信大は、ソルガムを余すことなく使い、地域内で資源を循環させる仕組み作りを目指している。両者が関わる市内のソルガム栽培面積は計5・2ヘクタール(17年度)。ゾウの餌にする分はわずかだが、同課の担当者は「活用方法の幅が広がり、ソルガムのPRにもつながるといい」と話した。

(3月15日)

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