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「寺納豆」復活、商品化目指す 木曽地方の有志が大桑・定勝寺の記載基に

完成した「寺納豆」を囲んで話す有志のメンバーたち完成した「寺納豆」を囲んで話す有志のメンバーたち
 大桑村須原の定勝寺で見つかった紙片に書かれていた「寺納豆」の材料や分量を参考に、木曽地方の有志たちが再現しようと昨年夏に仕込んだ寺納豆が完成した。試食したところ、納豆のにおいはするものの糸は引かず、伝統食の「しょうゆ豆」に似た味。メンバーたちは「初めてにしては上出来」と満足しており、今後、商品化を目指す。

 寺納豆は江戸時代に各地の寺で作られたとされる。定勝寺では11年前、江戸時代前期の和時計を修理した際に紙片が見つかり、寺納豆には、大麦、もち米、大豆、塩、水を使うことが記されていた。

 村主催の古文書を読む会に参加した有志10人が、昨年から紙片を基に再現を試みてきた。昨年6月には、昔ながらの手法で「大徳寺納豆」を作っている京都市の大徳寺瑞峯院の住職を招き、発酵のさせ方などのこつを教わった。

 13日に有志のメンバーが集まり、完成した3キロほどの寺納豆を味わったところ、「うまみが出ている」「おいしい」といった声が上がった。できた寺納豆は近く、メンバーが大徳寺瑞峯院に持参して住職の意見を聞く予定。今年もお盆すぎに仕込む計画だ。

 昔の人は旅に寺納豆を持参してなめたり、湯を注いでみそ汁のように飲んだりしたという。有志のメンバーで、趣味でしょうゆ造りをしている上松町の田中伸一さん(67)は「将来的には『定勝寺納豆』として、道の駅や定勝寺などに置くような品にしたい」と話している。

(3月15日)

長野県のニュース(3月15日)