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北ア唐松岳で滑落事故3件

 北アルプス唐松岳にある丸山ケルン付近(標高約2500メートル)の南側斜面で23日、3件の滑落事故が相次ぎ発生した。現場一帯は、前日までに解けた雪が、23日の冷え込みで固まり、アイスバーン状態になっていたとみられる。今年に入って八方尾根付近で起きた遭難は13件14人で、昨年1年間(1件、1人)を大きく上回っており、大町署が注意を呼び掛けている。

 同署によると、滑落したのは大阪府高槻市の無職女性(35)、京都市の会社員男性(30)、東京都江戸川区の男性(50)。それぞれ別のパーティーで、八方登山口からこの日入山した。京都市の男性は手足の打撲などの軽傷。高槻市の女性は救助され近くの山荘に避難し、江戸川区の男性は24日以降に救助予定だが、ともに命に別条はない。

 登山口に近い八方池山荘によると、現場一帯は21日は降雨、22日は強風で、23日は冷え込みアイスバーンができやすい状態だった。この日は100人以上が唐松岳に向かったが、多くは引き返したという。北アルプス北部地区遭対協救助隊長の松本正信さん(70)は「唐松岳は3月下旬から雪も落ち着き、登りやすい」としつつ、寒暖の差が激しい時季は危険で「引き返す勇気が重要」としている。

(3月24日)

長野県のニュース(3月24日)