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石匠の技で富嶽三十六景 松本の組合、花フェスタ会場に

葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」を表現したモニュメント葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」を表現したモニュメント
 25日に開幕する「信州花フェスタ」の主会場となる県松本平広域公園(松本市・塩尻市)で、松本市の松本石匠(せきしょう)組合青年部(14人)が、新しい千円札のデザインにも採用される葛飾北斎の富嶽(ふがく)三十六景「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」を題材にしたモニュメントを造った。フェスタの期間中設置し、全国から訪れる人に若手の腕をアピールする。

 「北斎が世界的に話題になっており、分かりやすい」と副組合長の伊藤博敏さん(61)が発案、デザインした。国宝松本城の石垣に使われている野面(のづら)積みの技法や、英国の伝統的技術を採り入れた。

 高さ約2・3メートル、幅約4・5メートル、奥行き約2メートル。地元産の安山岩で波を、英国から取り寄せた石で波しぶきを表現した。裏側には、未加工の自然石を積み上げる野面積みの技法を使った。

 隙間には削って形を合わせた小さな石を入れて固定。「手間も時間も掛かっている」と副部長の重森和也さん(35)は強調する。部長の大槻悟さん(40)は、完成後に「神奈川沖浪裏」が新紙幣に採用されたことを知って「びっくりした」といい、「自分がお札(の肖像)になったように写真が撮れる。インスタ映えすると思う」とPRする。

 伊藤さんは「原画通り完成してほっとした。若手がよりレベルアップして自信になればうれしい」と話していた。

(4月20日)

長野県のニュース(4月20日)